あおり運転については、連日のように報道され大きな社会問題となっています。
単なる物損事故に留まることなく、犠牲者まで出してしまう事故が発生しているのは周知のとおりです。
かような行為を、より厳罰に処するため、あおり運転を取り締まるための法律も強化されました。
しかしながら、こうした状況下であっても、残念ながら「あおり運転」は全国いたるところで発生しています。
そこで、「あおり運転に対する心構え」について所感を述べてみたいと思います。
【1】あおられるものとして運転すべし
「それは突然やってくる!」あおり運転は、あおられているドライバー側の自覚に関係なく、相手の心情次第で突然発生します。
つまり、「自分は、あおられるような運転はしていない」と自負していても、相手次第で、あおられてしまうのです。
したがって、残念なことですが、自分の運転の良し悪しに関係なく「あおられる」ことを前提に運転することで、万が一の対処に余裕を持たせ、間違った判断の防止につながります。
【2】記録に残すための対策をすべし(ドラレコをつけるべし)
これは、心に余裕を持たせるためにも、とても重要なことです。なぜなら、記録に残っていれば、後からいかようにも相手を吊るし上げることができるからです。相手が、どれだけ卑劣であったのかは、落ちついてから記録をもとに証明すれば良いのです。
これにより、発生している最中は、事態がそれ以上悪化しないよう努めることに集中できます。
それ以上、悪化しないように努める!発生してしまった以上、この考え方はとても大切です。
【3】あおり返しは相手を利するだけ!
正義感が強い人に多いケースなのですが、「自分の方が正しい!悪いのは相手側!」とする考えのもとに、あおり返すような運転をしてしま人がいます。
「あおり返しは、あおってきた相手を利するだけ!」です。
正義感が強いことは決して悪いことではありません。しかしながら、これが通用するのは、理屈が解る相手であるのが大前提です。理屈が通用しない相手に、正義を振りかざしても、火に油と言わざるを得ません。
また、際限なくエスカレートすることで、最悪の事態に陥る可能性も高くなります。卑劣な、あおり運転をしてくるようなドライバーは、理性的な判断ができていない状況であるのは明らかです。
大切なので繰り返します。
あおり返しは、相手を利するだけ!
絶対にやめましょう。
以上、あおり運転に備えて後悔しないための心構えを3つ紹介しました。どれも、普段から心構えとして持っているだけで、あおられた際には心の余裕が生まれます。
この余裕こそが、事態を悪化させない特効薬といえます。ドライバーの皆さんの一助になれたなら幸いです。